
演劇ユニットせのび
『タウン』
Program/Event
[fringe]
令和4年LGBTQ、1960年代ウーマンリブ運動、1949年ボヴォワール『第二の性』、帝政ロシア時代の1900年チェーホフ『三人姉妹』。
知恵と判断を手にした人類は、いつも、”社会の中”の性的アイデンティティと権利の問題を提案してきた。はたして、この100年で人間は生きやすくなったのか? もしかすると、根本的な人間観は変わらず、権利の主張をハイセンスなワードで言えるという言語的な感性だけが発展?
そんなことが頭の中を駆け巡り、『三人姉妹』の世界へ没入していく。現実がどうであれ潔く生きる覚悟を決めるのだ=「HA.HA.HA!!」と奮い立つ、They(she,he,you,us…Q.ex…)の気丈な姿勢に、私はチェーホフからの普遍的なメッセージを感じた。
“The three-sisters are you and me”.