舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)では22年度より、次世代アートマネージャーの環境整備にアプローチする事業「Next Producers Meeting」を開催しております。
ON-PAMは2013年の発足以来、日々更新される情報やアイディアを交換、共有し、舞台芸術制作者のネットワークとして各々の活動の展開につなげる場を形成してきました。舞台芸術をとりまく状況が日々変化する中、アートマネージャーの果たす役割も変容を続けています。ON-PAMでは21年度より、次世代のアートマネージャーのための環境整備を検討するワーキンググループを発足しました。以下の3つを念頭に、これまでのあり方にとらわれない次世代アートマネージャーのネットワーク構築を模索しています。
プラットフォーム ― 環境・条件にとらわれないフレキシブルな協力体制をつくる
インプット ― 新たな学びを得るための機会を創出する
シェアリング ー キャリアや世代をこえてナレッジや情報を共有する
昨年に引き続き豊岡演劇祭と連携して行う本企画では、「海外での活動」にフォーカスします。
国際交流事業や海外とのネットワーキングに尽力されているアートマネージャー、目澤芙裕子さんと新田幸生さんをゲストスピーカーにお招きし、ご自身のこれまでの経験や、直近に参加された「Asian Producers’ Platform (APP) CAMP 2023」での知見をシェアしていただきます。
コロナ禍途切れてしまった国際交流事業に、次世代アートマネージャーはどう関わっていくことができるのか、今後の国際交流事業の発展を、参加者全員で考えます。
この機会が次世代アートマネージャーの環境整備の展開に寄与するとともに、様々な人材がお互いの考えを有機的に交換する中で生まれる化学反応と出会いが、まだ見ぬ新しいネットワーク構築の“種”として日本の舞台芸術業界に波及していくことを目指します。