About

演劇祭を知る

うずまく、まくあけ。

世界でも類をみないほど広大なエリアで、多彩な地域、多様な文化が「うずまく」豊岡演劇祭。それぞれの地域の価値や特徴をそのまま生かしながら、さらに新たな体験をうみだしたい。
そして、新たな時代の「まくあけ」の、あのどきどきわくわくする気持ちを、この演劇祭での出会いから感じてほしい。


メッセージ

フェスティバルディレクター

平田オリザ

豊岡の9月は、初旬、関西一暑い35度以上の酷暑から、一挙に気温が下がって下旬の朝晩には10度を下回ることも珍しくありません。盆地である豊岡は、もともと寒暖差が大きいのですが、特に9月はそれがもっとも激しい月となります。これから豊岡演劇祭にやってくる海外のアーティストたちは、滞在期間中に、豊岡にいながら日本の四季の多彩さに触れることとなるでしょう。
豊岡演劇祭の一つの特徴は多様性にあります。いや、アートフェスティバルの持っている最大の魅力も、そこにあるのかもしれません。すでに世界に名をなしたアーティストも、無名の新人も、芸術の名の下に平等に扱われます。ある意味、作品のクオリティだけが問われる厳しい世界です。
一方で豊岡演劇祭は、少しほっとする演劇祭も目指したいと思います。アーティストと観客が、作品だけではなく、フェスティバルマーケットや温泉で普通に出会えるような演劇祭です。
豊岡演劇祭での出会いは、観客とアーティストだけにとどまりません。アーティスト同士や、アーティストとプロデューサーたちとの出会い。アーティストと地域の人々との出会い。
あるいは、観客が地域の食や物産と出会うことも、この演劇祭の大きな試みの一つです。そして何より、人々が新しい世界観と出会うこと。

新しい演劇祭が生まれようとしています。
世界に例を見ない、芸術と観光が融合した演劇祭です。
予期しない出会いが、そこかしこにひそんでいる演劇祭です。
どうか、皆さん、一つでも多くの作品や出来事、味覚、風景と出会ってください。

参加するアーティストの多様性と、豊岡、但馬の地域の多様性があいまって、大きな渦となることを目指します。

豊岡演劇祭実行委員会 会長 (豊岡ツーリズム協議会)

高宮浩之

豊岡演劇祭2023は9つのエリアの劇場やホール、ストリートで総数90以上ものプログラムを開催いたします。フリンジにおいては200を超えるご応募をいただきました。本当にありがとうございます。今年の演劇祭ではコロナによる制限もなく、演目を楽しんだ後、自由に交流を図っていただけます。アフタートークやナイトマーケットもありますので、お客様同士で、アーティストと、そして地元の人達と語り合ってください。そういう交流こそが演劇祭ならではの醍醐味と思っています。今まで観たことのない作品を観て、自分と違う価値観を持った人たちと交流し、認め合い、理解しあう。少しずつですが海外とのコラボ作品も増え、バラエティに富んだ演目を取り揃えておりますので、多種多様な作品をお楽しみください。
豊岡演劇祭が開催される豊岡市、香美町、養父市は山陰海岸ジオパークエリアで海も山も温泉もあります。食にも恵まれ、豊岡鞄などの特産品も多く、地域それぞれに歴史、文化があります。少しでも長くご滞在いただいて、地域全体をお楽しみいただければと思います。
最後になりましたが、開催にあたりご協力、お力添えをいただきました皆様に心より御礼申し上げます。皆様とお会いできることを楽しみにしております。

これまでの歩み

2020年、豊岡演劇祭は、演劇やダンスを中心とした舞台芸術フェスティバルとして始まりました。その第1回はコロナ禍の影響を受け、感染症対策を施した上で客席数を半分にして実施。2021年は緊急事態宣言発出を受け中止されました。
実質第2回の開催となった2022年は、のべ10,000人の目標来場者数に対し、18,250人と大きく上回りました。

豊岡演劇祭はアジア有数のフリンジ型の国際演劇祭を目指しています。
国内外のアーティストの創造発信や交流する場を生み、多様な文化や価値観に市民や来訪客が触れる機会を創出することで、芸術文化の振興や国際交流に貢献したいと考えています。

また、豊岡演劇祭は観光とまちづくりと連動したフェスティバルでもあります。
フェスティバル運営を通じ、回遊性向上に関する施策、公共交通のモビリティ実証実験、地域通貨の導入、観光事業と連動したプログラム造成、市民参加のプログラムやワークショップ開発など、さまざまな施策を通じて地域社会に還元することを目的とした取り組みを行ってきました。
これら文化観光推進事業に関する活動が評価され、2021年には文化庁「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」文化ツーリズム賞を受賞しました。

2021年開学の芸術文化観光専門職大学とは、プログラム造成や学術研究に関する連携を進め、事業推進、学術的評価や効果測定を通してその知見を還元し、地域社会に一層貢献をしていきたいと考えています。

まちづくり×演劇祭

まちづくりに演劇の力を活かす

会場間を移動するモビリティの実証実験、地域通貨の導入、大学との連携、チケットアプリの開発など、様々な事業者・組織と連携し、演劇の力を活用したまちづくりを推進しています。
地元に暮らす人々、観劇に訪れた観光客、アーティストたちが交流し、対話する機会と場をつくります。


  • 演劇祭で
    地域通貨を導入!

    豊岡演劇祭では「共感コミュニティ通貨 eumo(ユーモ)」を活用した、豊岡演劇祭応援コインを導入します。通貨単位は1CLAP(クラップ)=1円相当として、共感の気持ちが地域経済の循環の一部となる仕組みです。加盟店でのご利用や、ナイトマーケット、オフィシャルグッズをお買い求めの際もご利用いただけます!

  • 観光客も市民も
    みんなで大交流!

    「小さな世界都市」を目指す豊岡では、観光=交流と捉えています。日本各地〜海外からのアーティストや障がいを持った方による公演は、誰もが楽しめるプログラムに。さらに、地元に暮らす人たち、観劇に訪れた観光客、出演者らが交流する場としてのナイトマーケットなど、さまざまな人々の対話が広がる機会と場をつくります。

  • フェスティバル運営には
    大学生の力も!

    2021年春、豊岡に芸術文化観光専門職大学が開学しました。演劇やダンスを本格的に学べる初の国公立大学として、すでに学業に励んでいる学生たちももちろん豊岡演劇祭スタッフとして参加。学生ならではのSNSによる情報発信やコミュニケーションにも挑戦します。また演劇祭期間中には、大学でのオープンキャンパスも開催予定です。

オフィシャルグッズ

豊岡演劇祭2023では地域の企業と連携して、但馬ならではの特産品を使用したオリジナルのグッズを作成しました。

豊岡演劇祭応援コイン

 豊岡演劇祭応援コインは、paypayやLINE PAYと同様にQRコードを読み込んで、代金を支払うサービスです。違うのは、共感や感謝の気持ちを軸に経済を循環させていく地域通貨であること。通貨の単位も、演劇祭にちなんで”CLAP(拍手)”としてます。
チャージはカード決済、または一部利用店舗でも可能です。

コロナウイルス感染症対策について

豊岡演劇祭実行委員会では、「豊岡演劇祭2023」においても、国、地方自治体が定める対処方針や業務別ガイドライン等を遵守するとともに、徹底した感染症対策に取り組み、安全な演劇祭を目指します。
豊岡演劇祭2023のガイドラインは策定出来次第、ご案内させていただきます。

ハラスメント防止ガイドライン

豊岡演劇祭ではガイドラインを設け、ハラスメントの防止に努めています。

豊岡演劇祭実行委員会

  • 構成団体

    (特非)コミュニティアートセンタープラッツ
    (一社)豊岡 観光イノベーション
    豊岡ツーリズム協議会
    兵庫県但馬県民局
    豊岡商工会議所
    豊岡市商工会
    豊岡市
    養父市
  • 事務局

    豊岡市役所観光政策課
  • 令和5年度 文化庁 文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業
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