Message

幻の豊岡演劇祭2021へ

演劇祭事務局をはじめ、劇団やアーティストのみなさん、

バックアップいただいていた企業の方々から寄せられたメッセージを紹介します。

「ともに呼吸する」を形に出来なくて本当に残念でした。こういう時だからこそやりかった。地域と演劇の可能性の大きさを改めて感じた豊岡演劇祭2021でした。歩みをとめずもっと素晴らしい演劇祭が開催できるよう準備を進めて参りますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。
高宮浩之|豊岡演劇祭実行委員会会長
幻の豊岡演劇祭2021が、伝説の演劇祭となるようにフェスティバルディレクターとしても演出家としても、いっそうの精進をしたいと思います。ここから巣立っていくはずだった作品が、「実はあれも豊岡でやるはずだったんだよね」と将来語られるように。まだ先の見えないコロナとの闘いの中で、芸術が一筋の光明となるように。
平田オリザ|豊岡演劇祭2021 フェスティバルディレクター
豊岡演劇祭の最大の特色は、地域と演劇を繋ぐ媒介者の存在だと思います。地域コーディネーターやアーティストのみならず、当事者としてコミットしてくださる市民や関係者がこれだけ多い演劇祭を、私は他に知りません。彼らが 2021 年に稼働させた膨大なエネルギーの火は、来年の開催まで、静かに燃え続けると確信しています。
相馬千秋|豊岡演劇祭2021総合プロデューサー
豊岡演劇祭2021は中止となりましたが、その準備にあたって多くの地域交通課題を発見することになりました。中には解決に時間を要するものもあり、来年きっと開催できる次の演劇祭に先んじて発見できたことは幸運だったとも言えそうです。次回が充実した演劇祭となるよう、但馬の移動シーンを充実させる活動を続けます。活動を通して、地域の皆さまの生活を少し彩ることができたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします。
野津直樹|豊岡演劇祭2021 モビリティディレクター・芸術文化観光専門職大学 講師
今回、作品を通して豊岡と関わることができなかったことは本当に残念でしたが、2度の下見を通じて(江原の喫茶店「一番館」には5~6回お邪魔しました)、この場所だからこそできる演劇祭があること、そのような演劇祭にするためにとても丁寧なやり取りがなされていることにとても驚き、感動しました。毎年続けられる演劇祭は、新たな出会いの場であると同時に、再会の場でもあります。2022年に、新たに/再び出会いましょう。
萩原雄太|かもめマシーン 主宰
これだけの数・質の団体が参加する演劇祭は、国内においては比類なく、作り手としても観客としても、中止になってしまったことをとても残念に思います。オリンピックが開催されている一方で、演劇祭はじめとして多くの文化・芸術が強い制約を受けている現状は、とても辛いですが、豊岡演劇祭が、やがて文化・芸術の価値を世に広く発信する演劇祭となり、再び「ともに呼吸する」ことができる日が来ることを祈っております。
鈴木南音|melomys『present』制作
舞台芸術のみならずコロナによる無念は世界中でうまれ、その行き先を求めて彷徨っている。
アーティストの活動領分には鎮魂もある。
忘れずにいたい。この不条理を。この脆さを。ボクたちの意義を。
島村和秀|情熱のフラミンゴ 主宰
自分の身を守ること、自分ではない誰かの身を守ることが最優先になってしまう究極の状況に対して、芸術は弱く、無力だと今痛感しています。そして、一番重要なのは、この中止するという決断は、分断を生むための答えではなく、どのような状態を舞台上に立ち上げたいのかという、個人の願いにのみ有効であるということです。今は身を潜めます、芸術は非力だと書きましたが、一方でその力の測り方はどの地点から観測するかで大きく変わる。
山崎恭子|居留守 主宰
コロナ禍で世界中が困難な時だからこそ、不自由を感じている今だからこそ、そこに居合わせた人々と、豊岡の空の下で、豊かな時間を過ごしたかったので、中止になってしまい残念でなりません。けど、これで全てが終わりというわけではなく、アートの旅はこれからもずっと続くと信じています。また、ぜ~ったいに、お会いしましょう!!
金丸雪菜|ファニーボーンズ 企画・制作
今までに類を見ないほど「なぜ作るんだろう」「人々にとって娯楽とはなんだろうか」「私は、これからも作り続けるのだろうか」と問い続けている。こんなにもこの困難な時期が長いとその問いもだいぶ深まり、これからの創作人生の根幹となるような考えがおぼろげながら見えてきている。
だから今は、考えろ、考えろ、考えろ。演劇に、憧れたあの少女の私を。どこか少しだけ「道化」をし、時代に合わせていた弱き弱き自分を。もっと自分も演劇も信じたい。一つの作品が、人生を変える。創ることが日常となっていた自分を、今、叩き直している。そんなもんじゃないはずだ。
舘そらみ|ガレキの太鼓 脚本・舞台演出
内臓をたくさん動かすので、本番の日はほとんど食べない。アップはその辺を少し散歩する程度。中川くんは楽器の調整をしている。その調律の音を聴きながら、足首を軽く回し、何度も深呼吸をする。小石や棘で傷つかないように足裏にはテーピングだけ巻いておいた。夕暮れ時の土は少しひんやりして気持ちがいい。遠くからお客さんの声が聞こえて来る。中川くんが楽器を置いてこっちを見た。「よろしく」と声をかけた。
小菅紘史|小菅紘史X中川裕貴 俳優X音楽家
止む終えない中止だったかと思います。中止後の丁寧な対応に感謝します。
ありがとうございました。来年の演劇祭に向けての活動を応援しております。
宮崎玲奈|ムニ 主宰
演劇祭自体は中止になってしまいましたが、リモート開催での様々なサポート、本当に嬉しかったです。このような機会がなければ、日本全国の中高生、世界各国のアーティスト仲間と繋がり、「演劇で遊ぶ」という素敵な時間はもてなかったと思います。本当に感謝しています。
Theater はコミニティーをつくり、まとめ、活性化する力があると信じています。
Theater skill はlife skill。これからも演劇を愛し、演劇に学び、人生が少しでも豊かになっていったらいいなと思います。
森永明日夏|Ping Chong + Company and freelancer 俳優・ティーチングアーテイスト
豊岡演劇祭にお声がけいただいてから、こんな魅力的なイベントがあったんだ!
参加できるなんて…!とわくわくが止まりませんでした。早く豊岡というエネルギー溢れる土地の空気を思う存分吸い込みたいです。
和田彩芽|あやめ鍼灸院 鍼師(百瀬文「鍼を打つ」)
豊岡演劇祭中止はとても残念でしたが、みなさんの前に進む思いにとても元気をもらいました。
久世綾乃|はりとお灸 えん 院長(百瀬文「鍼を打つ」)
豊岡という魅力あふれる土地を訪れることを心から楽しみにしていた一人として、演劇祭の中止は残念です。でも、無念だからこそ、豊岡への思いは一層強くなりました。関わってきた方々の思いが次回以降の豊岡演劇祭で花開きますよう、百瀬文さんの『鍼を打つ』が再演されますよう、祈念致します。
中島瑞穂|EDO鍼灸治療院 鍼灸師(百瀬文「鍼を打つ」)
豊岡で出会った人の優しさ・場所の魅力をアートの力で伝えたいと思っています!
越後正志|現代美術家
楽しみにしてくださっていたお客さま、公演に向けて御尽力くださった地元の方々、苦しい判断を下さなければならなかった演劇祭の実行委員の皆さま、今年降り積った様々な思いをエネルギーに変えて、次の豊岡演劇祭へぜひ繋げてほしい! 来年こそ!
坂口修一|俳優
豊岡演劇祭中止でまず浮かんだのはスタッフの皆さん、ZOOMでしか顔見てないし話してないけど、開催に向けてやってきた凄まじい仕事を思うとそばにいる方はケアしてあげてください。神鍋高原という土地にぜひ出会いたかった、野外でどんなことができるかは来年かな。またやればいい。優先すべき命に関わる中止という決断が、これから人間や文化を守って継続していく意思によるものだと願って、この先の豊岡演劇祭を見ていこうと思います。
今野裕一郎|バストリオ 主宰
「中止」と聞いた時、止まった、感じがした。それは山の頂にポコポコと湧き出るささやかな湧水が、豊岡の野や町をうねって小川になって流れていく途中、突然大きな何かにせき止められたイメージ。停止。けれどイメージは続く。溢れこぼれた川は新たな流れを作り出し、海へ海へと流れてゆく。
豊岡演劇祭後援プログラムとして作品を送りだせたのは、実行委員会の皆さんが道を閉ざさず対話し続けてくれたから。そして作品を観てくれる人が待っていてくれたから。今、感謝の気持ちでいっぱいです。
添田園子|おもたせシアター 作・演出
竹野相撲甚句との衝撃の出会い以降、3度目の訪問となるはずだった竹野。映像上映を通して、竹野の人々、竹野に来た人々との交流を楽しみにしておりましたが、また必ず帰ってきます。秋田からの北前船で伝わってきた相撲甚句が、独特の竹野相撲甚句になったように、メロディ、ステップのリズム、寛容な歌心に魅せられた私達は、今も変わらぬ悠久の船旅として、新しい芸能を創作し続けています。楽しみにしていてください!
鶴見幸代|日本相撲聞芸術作曲家協議会(JACSHA)理事
相撲と音楽を探求しています。3年前に但馬でリサーチ中に竹野相撲甚句に出会い、昨年竹野の皆さんに本当にお世話になりました。ありがとうございます。竹野が大好きです。今回、波田野州平さんの新作映画で、竹野での創作プロセスを皆さんとシェアできることを楽しみにしておりましたが、竹野から始まった《オペラ双葉山》を育んで、また帰ってきます
野村誠|日本相撲聞芸術作曲家協議会(JACSHA)理事
竹野から生まれた作品の映像を公開して交流会を持つという、演劇祭でやろうとしていた意図を考えると、竹野をはじめとした小規模な地域限定での巡回公開などができれば、今後の活動のためにより多くの声を聞くことができると思います。また芸術文化を介してのディスカッションの場として、同じような問題を抱える他県地域との作品を通してのオンライン交流なども、演劇祭の枠内で構築していければ素晴らしいです。
太田奈緒美|美術作家、パフォーマンスメーカー
今年は開催地域も広がって様々な演目が但馬各地で観られ、多くの方に豊岡の魅力を知っていただけると楽しみにしておりましたが、緊急事態宣言を受けての苦渋の決断、関係者・出演者の皆様の胸中お察しいたします。その中で市民演劇プロジェクト『豊岡かよっ!』を上演し、市民に観ていただくことができました。ご理解・ご支援賜りましたこと、大変感謝申し上げます。来年こそ活気溢れる演劇祭の実現を期待します。
野村聡子|豊岡市民プラザ・NPO法人コミュニティアートセンタープラッツ
今回、豊岡演劇祭を通じて非常に多くのことを考えるきっかけをもらいました。今後の活躍と発展を心から楽しみにしています。
高山玲子|アーティスト
来年度の豊岡演劇祭を楽しみにしています!
ぜひ、この灯を絶やすことなく、繋いでいけるといいですね。
Kayuki Nishina|株式会社eumo
豊岡演劇祭に関わる人や地域のエネルギーを感じました! これからも楽しみにしています!
山里真紀子|NPO法人芸術公社 制作
8月の滞在最終日、出石の皆さんに「また来月会いましょう!」と手を振り、福岡に帰った翌日、豊岡演劇祭中止の連絡を受けました。しばらく頭が真っ白になりましたが、思い浮かんだのは出石で出会った皆さんの顔でした。演劇祭は中止になってしまったけれど、出石で過ごした2週間は何者にも奪うことができない私たちの財産です。時期や形式を考え直し、作品で恩返しできるよう歩みを進めていきたいと思います。
高野桂子 |PUYEY代表
ワークショップをして、いわゆるシアターゲームをすると、「いつ演劇するの?」と聞かれることがあります。決まって「もうやってるよ!」と答えます。人が人の前にいたりいなかったりして、それをみている人がいる。相互的なまなざしが存在すれば、そこに演劇と呼ばれるものはある。演劇はいつだってそこにあるものなので、長い目で、機会をつくっていきたいです。
参加申込くださっていた小学生の方たち、ごめんなさい! 必ずまた、集まりましょう。
有吉宣人|小学生と「失敗」を探る演劇ワークショップ+発表会『失敗がいっぱい』
初めて出会う人とよく歩きよく観ることから、パフォーマティブ・フィールドワークは始まります。日々の暮らしも、世代を超える技術も、何万年にも及ぶ地理的な出来事も、すべてが含められた土地に関わろうとするとき、共に歩いてよく観ようとする参加者の存在が重要です。長年暮らす人の実感には及ばないけれど、それを飛び越えるかもしれない空間的な拡がりや時間的な長さに、去年、江原で触れることができました。土地から観かたを教わり、その目でまた土地を観直す、そういった繰り返しの中でまた豊岡を歩けることを楽しみにしています。
山川陸+武田侑子|Transfield Studio
豊岡演劇祭が中止となり、残念ながら豊岡の地で上演することは叶いませんでした。しかし、14編の物語が誕生しました。何も、誰も知らなかったこの町と親しくなれました。今、何かを創るには、たくさんの力が必要になります。豊岡と出会わせ、繋ぎ、陰で支えてくださった豊岡演劇祭関係者の皆さん、共に創作してくださった豊岡の皆さんには心より感謝いたします。最後まで、見届けていただければ幸いです。
高原綾子|一般社団法人毛帽子事務所 代表理事
時は3年前「講談に彩られた一人芝居 大石りく物語」。観劇に来た師匠、南陵が小屋に一目惚れ。その後何度も「永楽館で講談をやりたい」と口にしたことから私の中で「旭堂南陵独演会を永楽館で!」が一つの使命になりました。が昨年、師匠急逝。叶わぬ夢に。その無念から本年は一門総出の企画を立て豊岡演劇祭公式プログラムに採用して頂いた喜びもつかの間、再び無念を味わうことになってしまうのか?? この続きはまた来年!
旭堂南明|てんらんかい 主宰・講談師
この度、たくさんの方に期待を寄せられる演劇祭にご縁を頂けたことがなによりもうれしいです。市民の皆さんと「やった! 会えたね!」と笑顔で喜びを分かち合える日を心待ちにしています。その時は豊岡の空の下で心弾ませ、一緒に踊りましょう!
大間知賢哉|ダンスカンパニー DE PAY'S MAN 制作
小さな商店街と世界が繋がる、皆が希望を抱いた今回の演劇祭。この光は今後も絶やさず、いつか必ず実現させたいです。
私たちは出石でお店を営む三人娘「イロドリ」です。田結庄通りの商店街で、毎月15日に「イロドリマーケット」を開催しています。これからも町・商店・人に彩りを、さらには地域との架け橋となることを願って。
古橋緋香里|イロドリマーケット 主宰
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