公演を観る
SR/Yuria Onishi
SR/Yuria Onishi
田中みさ
田中みさ
加藤綾子/Photo by Hideto Maezawa
加藤綾子/Photo by Hideto Maezawa

Program

公演を観る

Fringe Showcase
フリンジ ショーケース

[A]SR/Yuria Onishi『律動』
[B]田中みさ+明石麻里子+清水悠『DNA』
[C]加藤綾子『ヴァイオリニストによる(メタ)フィクション』


ショーケース第2クール

[A]演出・振付:大西 優里亜
[B]コンセプト・構成:田中みさ
[C]作・演出・振付:加藤綾子

エリア

豊岡

日時

9/15(月・祝) 15:30/19:30
9/16(火)13:00/18:00

上演時間

約100分(予定)
※1作品 約30分
※3本連続上演
※途中舞台転換の時間あり

受付開始・開場:開演30分前

上演言語

日本語

料金

【3演目セット券】
前売一般:2,500円
当日一般:3,000円
前売U25・学生・障害者割引:1,500円*
前売当日共に18歳以下:無料*(要事前予約)
うずまくパス:無料(要事前予約)

*クラップメイト対象演目
*当日要証明書提示

3つの短編を連続上演、
一度に3団体の公演を楽しめるショーケースプログラム。
9/15(月・祝)・9/16(火)の【第2クール】には、
身体表現・音楽など多彩な3本が登場!

[A]SR/Yuria Onishi『律動』
「今ここで踊る」必要性や個人の存在意義を、舞踊作品における在り方を通して探る。

本作品はダンサーの持つ、それぞれのリズム感を舞踊を用いて可視化させ、それらを組み合わせ一つのものに形成していく過程を表現する。
それぞれが積み重ねてきた身体的ロジックやツールをダンサー間で共有し、それらを受け入れ、または反するといった、順応と情動を具現化することでユニゾンとソロの境目が曖昧である状況からの脱却を図ると同時に、記号化された舞踊形式に必然性を問い直す。
「今ここでこの人が踊る」必要性や個人の存在意義を、舞踊作品における人間の在り方を通して探究していく。

[B]田中みさ+明石麻里子+清水悠『DNA』
わたしはすべて、すべてがわたしになるいつかの感覚を研ぎ澄ませて

「わたし」という存在をどこか他の生命から孤立した断片のようなものとして捉えることがある。しかし今この瞬間に存在するあらゆる生命との関係においても、あるいは何億年の時を超え守り受け継がれてきた生命の遺伝情報のシステムにおいても、決してそれらから孤立した存在では有り得ないということをわたしたちの身体は憶えているのではないだろうか。
およそ35億年前に海底の熱水噴出孔でアミノ酸や糖類などが粘土鉱物や鉄硫黄化鉱物表面と化学反応を起こし、RNAによる自己複製機能が確立されたことが生命の誕生であると考えられている。その後DNA(デオキシリボ核酸)による情報の保存と変革のシステムが形成され、姿形は環境に応じて変化しながらもそのシステムは受け継がれてきた。ヒトは言語や数字によって「脳情報」を共有できる。対立した情報は身体を支配し、種そのものの絶滅を可能にする仕組みも生み出したけれど、温度、愛おしさ、うつくしさを感じる媒体として身体が在る限り、ヒトの生命の可能性は潰えないのだということをパフォーマンスというフィルターを通して繰り返し認識したい。

[C]加藤綾子『ヴァイオリニストによる(メタ)フィクション』:
誰かの音楽のための2025年4月4日のフィクション、を再現する。

この身体は誰のものなんでしょう、ほんとに。
2025年4月4日、わたしは、『ヴァイオリニストのためのフィクション』というソロ・ヴァイオリン・リサイタルを行いました。そのリサイタルを解体し、再現しようとする試みが、今回の『(メタ)フィクション』です。
クラシック音楽・あるいはそれに連なる現代音楽は、しばしば「再現芸術」などと言われます。
演奏者は、生まれた時代も言語も異なる作曲家たちの楽譜から、彼らの意図を再現しようとする。観客は、演奏を通して再現される作曲者の意図を読み取ろうとする。
そんなやりとりが当たり前に行われるリサイタルは、それ自体が伝統的な形式であり、つまりフィクションでもあります。
幾重にも連なり、重なり、ねじれた“いま・ここ”ではない音楽と身体を再現する。祭りの果てに残るのは、案外、作曲家でも作品でもなく、149cm・50kg弱の、ちっぽけな肉体なのかもしれません。

出演者
[A]大西 優里亜、丹波 南美、青柳 潤
[B]田中みさ
[C]加藤綾子
スタッフ
[A]
音楽:青木幸人、野呂亮介、大西優里亜

[B]
音響制作:清水悠
衣装美術:明石麻里子

[C]
演出協力:小栗舞花
お問い合わせ
公演お問合せ先:豊岡演劇祭実行委員会
fringe@toyooka-theaterfestival.jp
[A]SR/Yuria Onishi

振付家・ダンサーとしても幅広く活動する大西優里亜が主宰する2024年に発足したプロジェクト。エンターテイメント性とアート性の融和を、第三者である観客からの視点に着目した作品が特徴的。
空間に対する演者と観客の関係性にアプローチした劇場空間の一体化を志す〈Room side〉、演者の身体感覚や身体そのものの在り方を探る〈Sea side〉、これら2つのロジックをベースに創作される。
コンテンポラリーダンスに触れたことがない方でも、作品に入り込める親しみやすい空間創作を目指す。

X:@sea__room
instagram:sea__room

[B]田中みさ+明石麻里子+清水悠

即興性の高い身体表現を用いた作品創作を行うパフォーミングアーティストの田中みさ。
化学繊維のオーガンジー生地を染色・加工し、身体の内から溢れ出す情動や、揺らめく感情などの形のない精神性や深層心理を表現するオーガンジーアーティストの明石麻里子。
土地、記憶に根ざした創作や多彩なアーティストと共演・制作を行い、国内外で活動を展開する秩父出身のアーティスト、ギタリストの清水悠。
各領域で活動する3名が共通するテーマに向き合いひとつの作品を創り上げます。

田中みさ
WEBサイト:https://tanaka-misa.jimdosite.com
instagram:misamisand

明石麻里子
instagram:mari8q

清水悠
WEBサイト:https://haruka-shimizu.com/
instagram:haruka_shimizu9

Photo by Kazutaka Monden
Photo by Kazutaka Monden
[C]加藤綾子

いわゆる“クラシック音楽”的な形式・空間、振る舞いをフィクションとして立ち上げ、ヴァイオリニストを創作する。おもな作品に、リサイタル「形式(かたち)を呼吸する」「ヴァイオリニストのためのフィクション」、俳優・岡本唯との協働企画「作品」シリーズなどがある。2025年、神奈川芸術劇場「カイハツ」、金沢21世紀美術館 芸術交流共催事業「&21+」、京都芸術センター「KACパートナーシップ・プログラム」に採択。パフォーマンス・ユニット「レジャー・タイム」メンバー。

WEBサイト:https://ayako-kato.com/
X:@akvnimp
instagram:akvnimp

うずまくパス販売中 うずまくパス販売中