br>ショーケース第1クール
[A]『架空生物の鳴き真似(Alien Blues)』宮悠介 [B]『カムパニー』バブシュカブシュカ [C]『夢だわ』チーム稽古会
Program
Fringe Showcase
フリンジ ショーケース
9/20(金)19:00
9/21(土)11:00、15:00
約105分
受付開始:開演30分前
開場:開演15分前
日本語上演
【1クール3演目セット券】
前売一般:2,500円
当日一般:3,000円
前売U25・学生・障害者割引:1,500円*
当日障害者割引:2,000円*
前売当日共に18歳以下:無料*(要事前予約)
うずまくパス:無料(要事前予約)
【1演目券】
※当日券のみ販売
※1公演の開演時間は、後日公開予定です。
当日一般:1,000円
当日U25・学生・障害者割引:500円*
18歳以下:無料*
*当日要証明書提示
[A]『のび~る旅館』キルハトッテ:
「今日ものび〜る」
この旅行がおわってしまうから。
とある観光地。
わたしはあの人と古い旅館の一室に泊まっている。
突然、彼が部屋の窓から飛び降りようとする。
彼を止めるが「それなら家へ帰らせてくれ」と懇願される。
わたしは旅館の廊下の長さをのばし続けて、あの人が帰れないようにしているのだった。
この旅行がおわれば2人の関係性もおわることは気づいている。
だから、今日もなるべく長く廊下をのばすのだ。
旅行は時間を引き伸ばすような行為なのではないか。
旅先では日常で抱えている問題やタスクを先延ばしにすることができる。
先延ばしにしても焦らないで済むのは、旅行は必ず「帰る」ものであって、解消できなかったり、片付けたりするのに手間のかかる何かを、そのままにしておくのにも「おわり」があるからだ。
旅行から帰りたい「あの人」と帰りたくない「わたし」の奇妙な攻防を通して、どんな物事にも訪れるであろう「おわり」の迎え方、受け入れ方について描く。
[B]『終の栖』がらんどう:
栖とは。目の前の栖を疑い、他者と共に生きながらえる道を手探る。
終の栖とは、死を迎える場所、死ぬまで暮らす場所などの意味を持つ。
誰もがいつ訪れるか分からない死までの時間をどう過ごすか、生の魅力を他者との身体の語らいの中で共に発掘する作品。
初演時は、その様子を終の栖という山荘に閉じ込めて起こった出来事としてだったが、今回は山奥と範囲を広げて栖をより本能的なイメージと結びつける作品を目指す。終の栖を一つの建物ととらえず生活可能な場所と捉え、人間の共同生活の中で起こる軋轢や葛藤を扱い、他者の理解を共感覚を通じて図る。
誰しも平等に流れる時間をコラージュして、時の流れをフィクションさせる事で、個々人の時間の積み重ね方や、死までのカウントダウンや寿命の縮む様子を可視化する。その誰もが訪れる死までの儚く尊い時間を少しでも長く強く生きる為に、孤を捨て他者の思考を理解し歩み寄る。
私たちは自意識を錯覚させ、憑依する。
[C]『ホームライナー新津々浦1号』譜面絵画:
鉄道開業150年から生まれた、軽やかに時空間を往来する短編作品
駅は進化を続けている。見渡すとデジタルサイネージに囲まれている。ホームドアにも電子広告が流れているんだな。と思っていた時、ひとりの通勤者は突然話しかけられた。その広告に。
「ホームライナー」とは、朝や夕方の通勤時間帯に走行する、主に通勤者向けの特急列車です。JR西日本では全ての「ホームライナー」に分類される列車の運行は終了しました。ちなみに日本で最初の鉄道は、約150年前に横浜~新橋間にて開業しました。豊岡駅は115年前に開業したそうです。
この作品はこれまで、鉄道にゆかりある横浜を代表する二つの劇場で上演をしてきました。今回は新たに豊岡の地にて上演をします。鉄道で旅をするように時空間が揺れ移ろう作品です。演劇祭に訪れるという「旅」自体にフィットするような上演を目指しています。