平田オリザ コメント
今回の最大のアピールポイントは立体音響を駆使した全く新しい舞台表現だという点です。立体音響自体は取り立てて新しい技術ではありませんが、それを前面に生かして作曲された楽曲に歌手、器楽演奏、俳優、舞台美術や照明が一体となって空間を演出します。城崎国際アートセンターでの長期滞在でしか成し得ない密度の濃い、そしていままで誰も見たことのない作品を創れればと願っています。

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中堀海都 コメント
豊岡演劇祭にて『零』を初演してから5年——。今秋、続編となるシアターオペラ『その星には音がない-時計仕掛けの宇宙-』が初演されます。2020年の豊岡での経験は、この5年間、私の心の中心にあり続けました。演劇、美術、音楽など、様々な現代芸術が融合する新たな表現のかたちをつくりたいという想いから、平田オリザさんと共に提唱し始めたジャンルが「シアターオペラ」です。本作は豊岡演劇祭での初演を皮切りに、瀬戸内国際芸術祭、水戸国際音楽祭へと巡回予定です。演劇祭・芸術祭・音楽祭という異なるジャンルのフェスティバル、そしてそれぞれの地域をつなぐような作品となることを心から願っています。何より、この新たな一歩を豊岡演劇祭から踏み出せることを、とても楽しみにしています。

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