- 吉田萌
現代社会において断片化され、失調していく身体を可能性として捉え、あらゆる事物の運動の起点となる〈メディア – 装置〉としての身体を再構築することを目指す。主な作品に『壁あるいは石、平たいメディウム』(2020/2024)、『ヴァカンス』(2024, KIAC アーティスト・イン・レジデンス プログラム, 豊岡演劇祭フリンジ)がある。俳優としては関田育子、バストリオ、マレビトの会等に出演。
Fringe Selection
フリンジ セレクション
『「ヴァカンス」上映会と新作クリエイションに向けたリサーチ滞在』
吉田萌
エリア
- 豊岡
- 竹野
会場
[竹野]たけの観光協会 2F
[豊岡]豊岡劇場小ホール
日時
[竹野]9/21(日)13:00
[豊岡]9/21(日)19:00
上演時間
約100分
受付・開場:上映開始30分前
上演言語
日本語
料金
[竹野]一律1,000円
[豊岡]一律2,000円
あらゆる距離と接続し、
現在地に還元していく身体を獲得する旅に出る
都市生活と観光のように、現在と過去/未来、現実と想像など、異なる二地点を行き来する身体のあり方を「ヴァカンス的身体」と定義し、城崎国際アートセンターにて一ヶ月にわたる滞在リサーチを行った。市民とのワークショップで浮かび上がった個々人の喪失の風景、竹野の地質遺産が持つ時間的積層、都市開発が加速する地元・福岡の空襲の痕跡。これらのあらゆる距離と接続し、現在地に還元していくための身体を獲得する旅に出る。
豊岡演劇祭2024フリンジで上演した『ヴァカンス』を、1年の時を経て再び豊岡の地で上映します。竹野の祈りの風習にカメラを向け続けてきた映像作家・波田野州平氏のまなざしによって、本上演が新たな映像作品として立ち上がります。
あわせて今回の滞在では、新作《秘境の地だ》に向けたリサーチも行います。本作は、他者に対する畏れや信仰を出発点に、身体の範囲を超えたスケール――たとえば、大きな山を前にしたときのような、果てしない他者のスケール――への応答と変容のプロセスを探る実践です。かつて兄が行った長距離走行の道を、自らもロードバイクに乗れる身体を獲得し、トレースする。畏れと信仰のスケールと対峙し、習得と失敗を繰り返す過程そのものを、現代における“行”として位置付ける。このような身体の運動によって、新たなスケール=〈秘境の地〉との遭遇を目指します。
-
出演者
- 石田ミヲ、久世直樹、吉田萌
-
スタッフ
- オブジェクト(WSアシスタント):高橋温大
衣装:石黒有子
楽曲提供:槌谷颯晃
制作:増田祥基
記録映像:波田野州平
記録写真:bozzo
-
お問い合わせ
- moeyoshida.theater@gmail.com
-
クレジット
-
主催:シェルボディ、豊岡演劇祭実行委員会
協力:城崎国際アートセンター(豊岡市)、山陰海岸ジオパーク推進協議会 -
